名古屋税関は5日、2012年に同税関が輸入を差し止めた偽ブランド品など知的財産を侵害する物品が、前年より29・6%増え、過去最多の1864件に上ったと発表した。スマートフォン(高機能携帯電話)とそのケースなどの付属品の偽物が138件と前年に比べ2・3倍になった。中国からの輸入差し止めが87%を占めた。
発表によると、携帯電話のほか、前年は13件しかなかった電気製品が61件に、フィットネスDVDなどのCD・レコード類も前年の8件から20件に急増した。
中には、台湾から性的不能治療薬「バイアグラ」の偽物約1000点を輸入しようとした日本人らや、マレーシアからサンダル「クロックス」の偽物約2000点を密輸しようとした日本人らを、関税法違反の疑いで名古屋地検に告発した事例もあった。
輸入形態は、郵便物が1650件で9割を占め、一般貨物が214件と1割程度だった。名古屋税関は「インターネットでだまされて購入する人が増加しているのでは」と分析。偽ブランド品の輸出元については、「以前は韓国が多かったが、中国の一極化が強まっている」と指摘している。
同税関では6~15日、「知的財産侵害物品取締強化期間」として、水際での取り締まりを一層強化する。情報提供は同税関(0120・461・961)。
リソース:読売新聞
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