中国の家電量販最大手、蘇寧電器集団の子会社のラオックスは3月中をめどに富士通と組み、中国向けのインターネット通信販売事業に参入する。富士通子会社が運営する中国向けネット通販サイトを通じ空気清浄機など日本製の家電製品を中国全土に売り込む。尖閣問題はあるものの、中国で日本製品の需要は根強く、ネット通販の事業性は高いと判断した。
富士通マーケティング(東京・文京)が運営する通販サイト「銀聯在線商城日本館」にラオックスが出店。空気清浄機や炊飯器、美容機器などの家電製品のほか、高機能マスクなどの日用品を販売する。中国で広く普及するデビットカード「銀聯カード」で決済するため「決済代金が確実に回収できる」(富士通マーケティング側が日本郵政や佐川急便と協力し、中国前土の顧客の元に配達する。代金は銀聯カード側から富士通マーケティングが受取ラオックスの口座に入金する。ラオックスは中国に北京など10店舗あり、販売した家電製品などが故障した場合、実店舗で修理などのアフターサービスを受け付ける。
中国では大気汚染などで日本製の空気清浄機が品薄れとなっており、日本の家電製品への需要は高いという。富士通マーケティングによると中国でのオンラインショッピングの取引規模は2012年の18兆円程度から、15年には約38兆円に膨らむ見通し。同社の通販サイトには現在、日本の企業や自治体など約100店舗が出店、中国向けに日本製品を販売している。
リソース:日本経済新聞
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