[上海 6日 ロイター] 米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート)中国法人のボブ・ソシア社長は、提携する上海汽車(SAIC)(600104.SS:
株価, 企業情報, レポート)との関係が冷え込んだとの見方があるなか、低価格車需要のある東南アジアに両社のビジネスモデルを持ち込むことを視野に関係を深めていると述べ、良好な関係を強調した。
また、SAICの低価格車生産技術はGMの新興国市場への売り込みに重要だとの考えを示した。
10月1日に社長に就任したソシア氏は、GMのインドおよび東南アジア事業の責任者でもある。
中国の自動車最大手のSAICは、2010年にインドでGMと合弁事業を立ち上げ、50%出資した。今年10月に出資をほぼ引き揚げて出資比率を9%に引き下げたことで、両社の関係は冷え込んだ可能性があると受け止められている。
GMインドの4─9月の販売台数は21%減少。GMとSAICは、中国で販売する低価格車2車種を一本化し、インド向けの右ハンドル車とする計画でもめており、主力車種の販売が遅れている。
ソシア社長も、ロイターが先週上海で取材した他のGM幹部も、SAICの出資比率引き下げの具体的な理由を明らかにしなかったが、SAICはGMのインドなど新興国向け低価格車の開発に協力し続けるとの見方をそれぞれ示した。
一方、SAICは5日、タイで現地企業CPグループとの自動車生産に着手する計画を発表した。GMはこの計画には関与していない。
ソシア社長はインド事業について「SAICは組織の戦略的問題に非常に積極的だ。われわれはインド事業の経営を引き継いだ」と述べ、「株式保有に関しては深読みしすぎない。われわれの関係は非常に良好で、これからもうまく協力していく」と語った。
リソース:ロイター
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