「知己知彼、百戦百勝」
彼を知り己を知れば,百戦して殆うからず
解釈:敵と味方の情勢を知ってその優劣短所を把握していれば、たとえ百回戦ったとしても敗れることはないということ。相手と自分の長所短所を見極めて事を処すれば、どのような場合でも失敗することはないということ。
出典:『孫子』
「主孰有道、将孰有能、天地孰得、法令孰行、
兵衆孰強、士卒孰練、賞罰孰明、吾以此知勝負矣」
主いずれが道あるか、将いずれが能あるか、天地いずれが得たるか、法令いずれが行わるるか、
兵衆いずれが強きか、士卒いずれが練れたるか、賞罰いずれが明らかなるか、われ、これをもって勝負を知る。
解釈:トップはどちらが明確な方針を持っているか。指導部はどちらが有能か。時機および状況は、どちらが有利か。管理はどちらが行き届いているか。第一線の働き手は、どちらがやる気を持っているか。中間リーダーはどちらが経験をつんでいるか。業績評価は、どちらが公平的確に行われているか。私はこれで勝負を予測する。
出典:『孫子』
「以夷制夷」
夷を以て夷を制す
解釈:他国同士を戦わせて自国の利益を得ること。敵を利用して他の敵を制すること。
出典:范曄『後漢書』鄧訓伝
「愛多憎生」
愛多ければ憎しみ至る
解釈:過ぎたる愛は憎しみに至る。愛憎の表裏一体にして愛は憎しみの始まりなるが如く、物事は流転して極に至れば逆の傾向へと変化することをいう。
出典:『亢倉子』用道
「老当益壮」
老いてはますます壮んなるべし
解釈:年老いても志は堅固にして意気盛んでなければならないということ。年老いて肉体は衰えても志は年齢に関係ないのだから、逆に年月の分だけより一層盛んになるべきだという意。
出典:范曄『後漢書』馬援伝
「邯鄲学歩」
邯鄲の歩み
解釈:自分の本分を見失い無闇に人を真似ていると、全てが中途半端になり、何も得られないうえに、自分の本分すらも失ってしまうこと。
出典:荘周『荘子』秋水篇
「縁木求魚、労而無功」
木に縁りて魚を求む
解釈:手段を間違っては成功させようと思っても成就しないことを喩えた言葉。
出典:『孟子』梁惠王上
「牛刀割鶏」
牛刀をもって鶏を割
解釈:「鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん」ともいう。小事を処理するのに、大掛かりな手段を用いることのたとえ。人に関すれば細事であるにも関わらず、大器の人物を用いること。
出典:孔子『論語』陽貨篇
「鷙鳥累百、不如一鶚」
鷙鳥百を累ぬるも一鶚に如かず
解釈:無能な者がいくら集まっても、一人の有能な者には及ばないという喩え。
出典:『漢書』
「智足者富」
足るを知る者は富む
解釈:欲に惑わず、自分というものを尽す人であれば富んでいるのだということ。真の富とは財貨や名利ではなく、その人間のあり方によることをいう。
出典:『老子』第33章
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