年も押し迫った2012年12月26日。楽天社長の三木谷浩史(47)は本社で、テレビ会議のカメラに向かっていた。三木谷が肩をすくめて中国語で何か言うと、画面の向こうの台湾のスタッフがドッと笑った。
三木谷が中国語の勉強を始めたのは10年の春。この年、楽天は社内公用語を英語にすると決めた。すでに英語に堪能な三木谷は「社員が頑張るのだから俺も」と中国語を始めた。
日本のインターネット通販市場で首位にに立つ「楽天市場」の競争力の源は、約4万店の出店者の相談に乗る1200人のEC(電子商取引)コンサルタントにある。三木谷はこのモデルを海外に持ち出したい。そのためには楽天のビジネスを理解し、英語で海外の社員や出店者に伝える人材が必要だ。
三木谷は公用語の英語化を「2年後」と定め、社員の尻をたたいた。まずは役員会議の資料を英語にし、しばらくすると会議のプレゼンテーションも英語になった。英語のフレーズが思い浮かばす・・・
リソース:日本経済新聞
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