神戸製鋼所25日、中国のアルミ圧延大手との合弁事業として進めていたアルミ板材工場の建設計画を撤回すると発表した。2011年12月に締結した基本合意を30日付で解消する。中国の成長鈍化や日中関係の悪化も踏まえた対応とみられる。
神鋼は中国のアルミ圧延大手「江蘇常●●業股★有限公司」との合弁で、同国内モンゴル自治区に年間生産能力20万トンのアルミ板材工場を建設し、15年の稼働開始を目指すことで基本合意していた。
設備投資額は約400億円で、地金の溶解から圧延までを一貫して手がけ、日系自動車メーカー向けにパネルなどを販売する計画だった。
神鋼は解消理由について「事業化のための詳細検討を進める過程で、両社の考え方に相違が生じた」と説明。中国での生産拠点の整備は今後も検討するとしている。
ただ、中国では顧客の日系自動車メーカーの販売不振を受け、需要の先行きが不透明になっており、多額の投資を伴う工場建設はリスクが大きいとの判断もあったようだ。
リソース:SankeiBiz
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