2012年12月27日木曜日

正栄食、純利益53%増で最高の17億円 12年10月期

食品商社の正栄食品工業が17日発表した2012年10月期連結決算は、純利益が53%増の17億1400万円となり、過去最高を更新した。中国などで主力のナッツやドライフルーツの販売が好調だったほか、本社ビルの建て替えに伴う費用などの特損が減った。

売上高は8%増の813億円だった。中国での売上高は53億円と71%増えた。都市部でパンや洋菓子の需要が増え、加工食品会社向けの販売が伸びた。販売会社を連結対象に加えたことも増収要因となった。

国内も製菓材料のナッツやドライフルーツが好調。米国産のクルミやプルーンの取り扱いを増やした。

営業利益は12%増の26億1900万円。事業の拡大に伴い、前の期に2600万円の営業赤字だった中国事業が、1億9400万円の黒字に転じた。国内事業は食品メーカーからの値下げ圧力が強く伸び悩んだ。

13年10月期は売上高が2%増の830億円、営業利益が5%増の27億5000万円、純利益は2%増の17億5000万円を見込む。中国を中心にナッツやドライフルーツの販売が堅調に推移する。

リソース:日本経済新聞

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