2012年12月20日木曜日

蓄電部品2割安く生産 パナソニック、エコカー向け汎用品

パナソニックはハイブリッド車や電気自動車に使われる蓄電部品の汎用品を開発した。顧客の自動車メーカーごとに変えていた仕様を統一し、生産コストを約2割減らした。需要の見込まれる中国やアジアなど新興国の自動車メーカーに供給し、2015年度の生産台数を11年度比2.5倍に増やす。

汎用品を開発したのは「フィルムキャパシター」と呼ばれる蓄電部品。高電圧・大電流の電気をため、駆動用モーターに安定供給する。今回は大きさや形を統一し、金型の設計・生産の費用を削減。ネジなどの部品点数も減らした。蓄電容量の異なる2つのタイプがあり、乗用車のほか、バスやトラックの大型商用車向けにも提案する。

13年度にフィルムキャパシターの生産拠点である富山工場(砺波市)で量産を始める。14年度からは中国で現地向けの生産を開始。中国には設計などの支援組織も置く。すでに中国企業への供給が決まっているもよう。

パナソニックは03年に環境対応車用のキャパシターを商品化し、トヨタ自動車の「プリウス」など主に日系メーカー向けに累計600万台を出荷した。

今後はアジアのメーカーも環境対応車の生産を増やす見込みで、汎用品投入で需要を取り込む。

リソース:日本経済新聞

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