オリンパスは中国やインドなどアジア新興国で内視鏡事業を拡大する。中国南部に同国で4カ所目となる医師向けの内視鏡のトレーニングセンターを新設する。2017年3月期にアジアでの売上高を12年3月期比約3倍の1200億円程度に引き上げる方針だ。
世界シェア7割の消化器内視鏡が中心。内視鏡の販売は使いこなせる医師の数が普及のカギを握る。オリンパスは現在、中国で北京と上海に計3カ所あるトレーニングセンターを、17年3月期までに同国南部にも設ける方針だ。投資額は数億~数十億円とみられる。
先進国向けの内視鏡システムよりも機能を絞り、価格を4分の1程度に抑えた新機種の販売認可も中国当局に申請中。
オリンパスが得意とする高性能機種だけでなく、低価格の品ぞろえを増やし顧客を囲い込む。オリンパスは中国の内視鏡事業の成長率を年25%とみている。
10年に現地法人を設立したインドでは大学の医学部や病院などと協力し、内視鏡を扱える医師を育成するプログラムを拡大する。オリンパスは昨年発覚した過去の損失隠し問題による決算訂正で財務が悪化。ソニーから資本を受け入れて自己資本比率を改善、好調な医療事業の拡大で経営立て直しを急ぐ。
リソース:日本経済新聞
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