2012年12月3日月曜日

中国進出県内企業 265社

尖閣諸島をめぐって日中関係が悪化する中、中国に進出している県内企業は265社あり、都道府県別で11位と上位グループに属していることが、民間調査会社「帝国データバンク」の調査で分かった。県内の進出企業に占める製造業の割合は74%で、全国平均(41・3%)を大きく上回っている実態も明らかになった。

調査は、同社に登録されている企業データを基に実施。中国に進出する国内企業は8月末時点で1万4393社だった。全国を対象とした調査は2010年にも行ったが、県内を対象にした調査は今回が初めて。

県内の中国進出企業の業種別では、製造業が196社(構成比74%)と群を抜き、次いで卸売業36社(同比13・6%)、サービス業11社(同4・2%)だった。

県内都市別だと、長野市が37社(同14%)で最も多く、上田市28社(同10・6%)、諏訪市20社(同7・5%)と続いた。地区別では、製造業が盛んな南信が107社で全体の4割を占め、北信79社(同29・8%)、東信51社(同19・2%)、中信28社(同10・6%)だった。

中国では今月、共産党総書記に習近平(シージンピン)氏が就任し、指導体制が一新されたが、尖閣問題をはじめ日中関係が今後どう動くかは予断を許さない。帝国データバンク松本支店は「問題の長期化は生産や販売だけでなく、観光などにまで悪影響を及ぼす可能性がある」と分析している。

リソース:読売新聞

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