2010年度策定の「鳥取県国際観光アクションプログラム」(計画期間10~12年度)の後継事業計画として県が策定する「国際リゾートとっとりプラン」(13~15年度)の素案が15日、明らかになった。現計画は米子ソウル便と環日本海定期貨客船のみ外国人利用者数の目標を掲げていたが、新計画は国際チャーター便や国際クルーズ客船にも目標を設定。クルーズ船では1万7千人(15年度)の外国人利用数を目標とし、米子ソウル便の1万5千人(同)を上回る来県の手段として期待している。
同日、県庁であった会議で示された。現計画は、米子ソウル便や定期貨客船を活用した誘客をイメージして外国人観光客受け入れの体制整備や市場開拓の方策を盛り込んでいたのに対し、新計画は県の新戦略「北東アジアゲートウェイ第2ステージ+α」に従い、中国や台湾、香港、東南アジアの市場開拓も目指す内容としている。
また、県内の外国人延べ宿泊者数の目標値について現計画では「12年に4万2千人」としていたが、新計画では平井伸治知事の選挙公約も反映させ「15年に3万人」と現実的な目標に修正した。県国際観光推進課の馬田浩一課長は「少なくとも3万人は超える、という目標。米子ソウル便は3割の外国人客の割合を4割まで引き上げたい」と述べた。
交通手段別には、米子ソウル便の利用率が昨年12月に39・5%まで落ち込む中、韓国へのプロモーション活動を強化するなどして個人客を増やし、15年度に同便で1万5千人、定期貨客船で2万5千人の外国人利用を目指す目標を設定した。クルーズ客船は、境港の日本海側拠点港選定の際に目標として設定された「15年度に1万7千人」を取り込んだ。
県は今月下旬から素案へのパブリックコメントを募集。3月の策定を予定している。
リソース:日本海新聞
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