大気汚染で日中でも見通しが悪い北京市内の道路=12日(共同)
5日付の中国紙、京華時報によると、北京市人民代表大会(議会)常務委員会は、深刻な大気汚染の改善に向けた「大気汚染防止条例案」を7月の議会で審議すると決めた。条例案は市が公表し、意見を公募。年内に成立する見通しという。北京市は2020年までに大気汚染を大幅に改善する目標を掲げており、対策に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。
中国当局は4日、有害物質を含んだ濃霧が1月24日以前の段階で中国全土の4分の1を覆ったと発表。北京市と同様の条例の採択に向けた動きが全国規模で広がる可能性があるが、汚染の改善につながるかどうかは不透明だ。条例案は、健康に影響が出る恐れがあるほど大気汚染が深刻化した場合、市は速やかに汚染状況を公表すべきだと明記。基準を超える汚染物質を排出する企業や事業所に対し、生産停止や罰金を命じるなどの対策を盛り込んでいる。(共同)
リソース:
日本経済新聞
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