ツガミは工作機械を製造する中国子会社を香港証券取引所に上場させる。市況動向をうかがいながら、早ければ半年後にも上場を申請する予定。新株発行で日本円換算で100億円前後を調達し、中国での設備投資などに充てる。資金調達力の強化に加え、現地での認知度を上げて人材獲得にもつなげる。日本の製造業が中国本土の子会社を香港市場に上場させるのは極めて珍しい。
ツガミが100%出資する津上精密机床有限公司(浙江省)を上場させる。上場時に発行済み株式数の3~4割に相当する新株を発行して資金調達する予定だ。香港市場は中国本土の市場に比べて、世界の投資家から資金を集めやすい。
津上精密机床は2003年の設立で小型の自動旋盤を製造する。12年12月期の売上高は約300億円、営業利益は約30億円。ツガミの連結売上高の5割強を占める。前期はスマートフォン(スマホ)の部品加工向けの需要が利益を押し上げた。
需要の変化が激しい工作機械は借入による資金調達がリスクが高い。このため、子会社にも株式市場から資金調達する手段を持たせる。従業員を対象にしたストックオプションを導入して士気向上も図る考え。
リソース:日本経済新聞
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