香港で中国本土の標準語である「普通話」を話す人が「英語」を初めて上回った。香港政府によると、2011年に5歳以上の人口に占める普通話の話者の比率は47.8%と06年の前回調査から7.6ポイント上昇したのに対し、英語の話者は1.4ポイント増の46.1%にとどまった。英国から中国への主権返還から15年を迎えるが、使用言語の面でも中国本土の影響が強まっている。
香港政府が11年6~8月に実施した人口統計調査の一環として通常使う「慣用言語」と「話せる言語」を聞いた。普通話を慣用言語とする人が5年前から0.5ポイント増えて1.4%となったことに加え、「話せる」との回答が7.3ポイント増えて46.5%に達した。一方、英語を慣用言語とする人は3.5%、「話せる」人は42.6%とともに0.7ポイント上がったが、普通話の伸びには追い付かなかった。
返還1年前の96年時点での、普通話の話者は全体で25.3%だった。当時、英語の話者は38.1%と10ポイント以上の差があったが、15年近くを経て逆転した。
なお、慣用言語で圧倒的に多いのは広東語で89.5%。「話せる」と合わせると95.8%になる。
今回の調査では人口の高齢化も顕在化した。人口の中央値は41.7歳と、5年前の39.6歳から上昇した。11年末時点の人口(暫定値)は710万3700人と、1年間で0.7%の伸びにとどまった。
リソース:日本経済新聞
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