2013年4月8日月曜日

ココカラファイン、4社合弁でドラッグストア

ドラッグストアチェーン大手のココカラファイン(神奈川県横浜市)は3月29日、伊藤忠商事、医薬品などの卸売りを手掛けるアルフレッサホールディングス(東京都千代田区)、中国の医薬品流通会社である成大方円医薬連鎖投資(遼寧省大連市)の4社で、遼寧省大連市にドラッグストア事業を展開する合弁会社を設立すると発表した。4社の強みをそれぞれ活かし、まずは東北地方の都市部での店舗展開を図る。

新会社の名称は遼寧康心美商業連鎖。資本金は1,500万元(約2億2,700万円)で、成大方円が51%、ココカラファインが25%、伊藤忠商事とアルフレッサがそれぞれ12%を出資する。6月の設立となる予定。

遼寧、吉林、黒竜江の東北3省に加え、河北省、山東省、内モンゴル自治区の6地域で店舗展開する。ココカラファインによると、1店目は7月をめどに東北3省内での出店を検討中。合弁企業独自のブランドで、主に化粧品や雑貨、健康食品を取り扱うバラエティショップとして展開する。

伊藤忠商事は1997年、北京伊藤忠華糖総合加工を設立。沿岸部や内陸部都市に計13拠点を持ち、日系企業を中心に衣食住の総合卸を展開している。伊藤忠とアルフレッサは2005年に日美健薬品(中国)を設立、中国国内で日系医薬品・ヘルスケア関連を中心とした商品を提供している。伊藤忠とアルフレッサは11年3月、遼寧成大と3社で業務提携することで合意し、中国での日本式ドラッグストアの展開を検討していた。

■上海では来期中に5店舗体制

ココカラファインは12年2月、上海市に全額出資の現地法人「可開嘉来(上海)商貿」を設立。同年5月には同市徐匯区の大型商業施設「美羅城(メトロシティ)」に1店舗目となるドラッグストアを開業した。14年3月までに上海や近郊都市で5店舗体制にする計画。

ココカラファインは、子会社のセガミメディクスが中化生医科技股フン(サモアバイオ)の全額出資子会社で、チェーン薬局を展開する上海百齢薬業連鎖を通じて10年7月、メトロシティにセガミブランドによるドラッグストアの旗艦店をオープンしていた。ただ11年9月に提携を解消し、可開嘉来(上海)商貿を設立した。<全国>

リソース:YAHOO!ニュース

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