2013年3月7日木曜日

ヤマザキマザック、中国工場から工作機械を輸入

ヤマザキマザックは28日、中国で生産する工作機械を日本に初めて輸入して販売すると発表した。大連市内で3月に本格稼働する新工場を活用。現地の安い人件費と調達部品を生かし、日本での生産に比べて約10%安く販売する。同社は今回の新工場を含め欧米アジアで5カ所の工場があり、各地の受注変動などに応じた最適な生産体制を整えつつある。

大連市に設けた新工場から輸入する。同工場は中国では西北部の寧夏回族自治区銀川市に設立している工場に次いで2カ所目。対象は小型CNC(コンピューターによる数値制御)旋盤と小型マシニングセンター(MC)の計6機種。生産する全量を輸入し、4月から国内で販売する。

これらの製品は岐阜県美濃加茂市内にある工場で生産しているが、日本の顧客向けの生産は新工場にほとんどを移す。旋盤で1040万~1580万円、MCで1250万~1460万円の現状価格から10%程度安くする。当面は月計30台の販売を見込む。輸入販売にあたり品質の検査体制も整えた。世界で同一水準の社内検査を経て日本に出荷する。

同社は欧米アジアに構える海外工場を使って最適生産に取り組む。米韓自由貿易協定(FTA)の発効を受けて米国を韓国向けの供給拠点として活用するなど、柔軟な供給体制を敷いている。

森精機製作所は9月に天津市内に建設していた工場の操業を始め、現地向けに製品供給するほか、日本への部品供給も検討している。

リソース:日本経済新聞

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