2012年11月19日月曜日

日本から中国へ輸出する時の手続き

日本から中国へ品物を輸出する場合の手続き(20フィートコンテナーの場合):
1、荷物が出来上がれば船会社へコンテナー積み込みスペースを予約(Booking)する。
2、品物を輸出する港へ 荷物を詰めたコンテナーをCY(コンテナヤード)に搬入する。
3、通関は FCL(Full Container Load)の場合は船の出航日の2日前で通関締め切りなので、
通関日より3日以後に出港する船に積むように
通関業者(乙仲)(乙種免許を持った通関業者)に指示する。
4、その時 通関書類を乙中(通関業者)に渡す。
5、通関書類として必要なものは:
a. インボイス((Invoice)送り状
品名数量価格および船名と荷揚港を表示した書類
b. パッキングリスト(Packing List)梱包明細書
c. Export Licens輸出許可書(必要な場合は経済産業省で申請取得)
d. 特許品は特許保持者の承諾書を添付して。
e. 原産地証明書(Certificate of Origin)必要な場合。
6、同時に海上保険を損保会社と交渉して荷物に対する海上保険をかける。

輸出に関する費用について:
1、日本の輸出港における税関での通関費用について:-
通関料...... 1件につき 1コンテナ当たり約¥12,000.-程度。
通関業者の船積荷役費用...... 1コンテナ当たり約¥25,000.-程度
2、内陸から港までの国内輸送費用.....1コンテナ当たり約¥50,000.-程度
3、  海上運賃:日本から中国の港まで.....1コンテナ当たり約¥45,000.-程度
4、海上保険料:輸出貨物代金の110%x0.5%=
FOB(積出港輸出価格¥300万円の場合は
300万円x110%=330万円x0.5%=¥16,500.-
このほか 港でのコンテナヤード使用料や通貨課徴金
(ドル表示の海上運賃について日本円との換算レートとの外国為替レートの変動リスクに対する追加海上運賃などかかる。)

輸出商品代金回収方法について:
1、商品代金をL/C(Letter of Credit)で決済する場合は:
中国の買主の取引銀行でL/C(信用状を発行していただく)
2、商品代金を電信送金前払いで決済する場合はT/T(Telegraphic Transfer):
中国側の買主に船積前に電信送金で代金を送金していただく。
(この場合中国の買主に売主の銀行の口座番号を知らせる。)
3、出荷する品物の船積見本を買主に送付する。(先発見本、船積見本)
4、L/C(信用状)決済の場合:-
a. 船が出港すれば 船会社から 船荷証券(B/L)(Bill of Lading)を受け取り
b. 買取書類 作成する:

銀行買取書類に必要な書類は:
1、L/C(信用状本証)(中国側買主の取引銀行が発行したもの)
2、B/L(船荷証券本証)(船会社が発行したもの)
3、InsuarancePolicy(海上保険証券本性)(損保会社が発行したもの)
4、Invoice(インボイス)送り状(品名数量価格が表示されたもの)
(輸出業者が発行したもの)
5、Packing List(梱包明細書)(輸出業者が発行したもの
6、Certificate of Origin(原産地証明書)(商工会議所が発行したもの)
上記6種類の書類を取引銀行の外国為替課の窓口に提出して 
買取か取り立てを依頼する。
買取の場合は代金を取り立てて入金になるまでの日数の貸付利息を銀行に支払うが
取立ての場合はとりたてに中国側銀行から電信入金になった日に輸出者の口座に入金になるので支払い利息は発生しない。 
しかし取り立てに出せば、入金までおよそ3週間ぐらいかかる。

航海日数について:
日本から中国の港まで
日本の港から船が出港すればおよそ4日で中国の港に入港する。

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