2013年3月28日木曜日

日中文化交流~荒波超えて

将来に向け邦訳多様 
隣人の文学 人気には落差

昨年9月、中国の主に30~40代の若手作家の短編小説を集めた「9人の隣人たちの声」(勉誠出版)が刊行された。同月、東京の法政大学で開催予定だった日中青年作家会議に参加する作家の作品の翻訳・収録したアンソロジーである。会議は、尖閣諸島を巡る問題で中国側の来日が困難となり、中止となった。だがこの本は今も書店に並ぶ。

中国でも、この会議に参加を予定していた作家を中心にした「日中青年作家優秀作品集」(新星出版社)の刊行が始まっている。日本側は平野啓一郎、中村文則、青山七恵ら9人の作品を収録。こちらは1人1巻、これまでに計17巻を刊行する豪華な構成だ。

「日本で考える以上に、中国では日本の小説が読まれている」。アンソロジーの編者である桑島道夫・静岡大学准教授は、そう話す。

「日本人作家の作品の出版取り消しは一件もない」。比較文学の張競・明治大学教授が、上海の大手出版社に昨年9月以降の出版状況を聞いたら、そんな答えが返ってきた。

100万部を超える村上春樹はもとより、山岡荘八「徳川家康」がベストセラーとなり、青山七恵「ひとり日和」が20万部を超えるなど日本の作品の需要は高い。渡辺淳一、よしもとばなな、東野圭吾、宮部みゆきも人気作家だ。

それに比べて中国語の現代文学が日本でよく読まれているとは言い難い。昨年12月ノーベル文学賞を受賞した・・・

リソース:日本経済新聞

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