2013年3月20日水曜日

中国、「食の安全」起訴5倍に

【北京=森安健】中国で2012年、「食の安全」にかかわる事件で起訴された人が8138人と前年の5.2倍になったことが10日分かった。最高人民検察院(最高検)が同日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に提出した報告で明らかにした。中国では排水溝から油を回収して販売する「下水油」など食を巡る事件が続き、市民に不安が広がっている。

習近平指導部は市民の不安を踏まえ、取り締まりを強化したとみられる。10日公表した国務院(政府)機構改革案でも、食の安全を一元的に監督する「国家食品薬品監督管理総局」を新設することを打ち出した。

一方、12年に汚職で起訴された公務員は中央・地方を合わせ前年比6%増の4万7338人。習総書記は「ぜいたくや浪費の廃止」を訴えており、13年はさらに増える可能性がある。

にせ札の製造、金融詐欺、ねずみ講など経済犯罪に関する起訴も10万5024人と前年比で91%増えた。海賊版DVDの販売、偽高級ブランド品の製造など知的財産権侵害の起訴は89%増の1万2997人だった。

リソース:日本経済新聞

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