2013年1月31日木曜日

日本観光業が苦戦、中国人観光客への依存度高く―在日中国人に新たな提案を

【新華網】 これまで、毎年冬には中国から大勢の観光客が新潟県を訪れ、スキーなどウインタースポーツを楽しんでいた。しかし今年は中国と日本の領土問題をめぐる関係悪化を受け、中国から新潟を訪れる観光客が大幅に減少した。湯沢町観光協会によれば、同町のスキー場を訪れた中国からの観光客は昨年12月、前年同月から20%減少した。今年に入っても、3月までは中国人団体観光客の予約はほとんどないという。中国新聞網が伝えている。

中国人観光客の急減は冷え込む両国関係と密接に関わっている。ただ、新潟県を含む日本各地の観光業は中国人客への依存度が高く、国別の観光客構成がアンバランスであることも、日本観光業が大きな打撃を受けている要因のひとつだ。

新潟県国際観光室の今井剛室長は、「中国国内の旅行代理店が新潟に多くの観光客を送り出してきた。両国関係の悪化を受け、県は中国政府と各地の旅行代理店との連絡を密にし、12年12月、上海市、南京市、江蘇省の旅行代理店の担当者を新潟県に招き、上海市のテレビ局で毎日朝と夜に数分間のプロモーション・フィルムを放送した。新潟は努力しているが、両国関係が好転しない限り、中国から日本への観光客数が回復することは難しく、新潟への観光客も増えない」と述べた。

一方、日本に住む中国人は100万人近くに増えており、大きなビジネスチャンスが生まれている。スキーでは多くの在日中国人がスキーの面白さを体験したことがなく、言語などの問題もある。いかにして在日中国人向けの特色のある観光コースを開発し、スキーなど、中国での存在感が小さいスポーツに興味を向けさせるかは、今後の日本の地方観光当局の新たな課題となるだろう。

リソース:YAHOO!ニュース

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