2013年5月15日水曜日

中国成長率、7.2%が防衛線? 人民日報が記事

中国共産党の機関紙、人民日報は9日、経済成長率が8%を下回る状態が続いていることに関し「2015年までの第12次5カ年計画の期間中の潜在成長率は7.2%前後。それを下回らなければ大きな問題はない」とする記事を掲載した。中国政府が大規模な経済対策に動き出す防衛ラインとして、市場などで「7.2%」が意識されそうだ。

中国の1~3月の実質成長率は前年同期比7.7%と、4四半期連続で8%を下回った。記事では専門家による潜在成長率の試算を引用し「足元の成長は正常な軌道から外れていない」と強調した。

記事には、成長鈍化への不安が広がらないよう世論を誘導するとともに、過大な投資で経済規模のかさ上げに走る地方政府をけん制する習近平指導部の意向が働いているとみられる。(北京=大越匡洋)

リソース:日本経済新聞

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