2012年11月19日月曜日

日本語の微妙なニュアンス、理解に苦しむ中国人

できるの?できないの? 日本語の微妙なニュアンス、理解に苦しむ中国人
 
「できないわけじゃないですが、絶対できるとも言い切れません」。
日本語にはこんな言い方がある。これについて友人の中国人から質問があった。
要するに、「できる」のか、「できない」のか。
中国人にとって日本人のこういう曖昧な言い方はたいへん難解らしい。
フジサンケイビジネスアイ/TCA駐日代表・吉村章)
 
日本人同士であれば感じ取ることができる微妙なニュアンスがある。
「できる」「できない」というだけではなく、「できるけど、やりたくない」、
または「やってみたいけど、自信がない」といった微妙なニュアンスを伝えたいケースもある。
それを、日本人同士で通じる言葉そのままで中国人に伝えた場合、
中国人は理解できるだろうか。恐らく中国人は、とても理解に苦しむに違いない。
結局、「日本人はいったい何が言いたいのか理解できない」ということになる。
このような表現の曖昧さに起因するコミュニケーションギャップを避けるためのアドバイスを一つ。微妙なニュアンスを相手に伝えるためには、伝えたいことを「数値化」して表現すればいい。
例えば、「来月、重要なミーティングがあるので上海に来てほしいんだが、
来られますか」と中国側から問い合わせが入ったとする。
 
しかし、抱えている仕事の処理もあり、行けるかどうか微妙な状況だ。
「行けないわけじゃないが、現状では絶対に行けるとは言いきれない」と答える。
しかし、この回答では本当に来られるのか来られないのか中国側は困ってしまうだろう。

そこで、数値化してみる。「上海出張ですが、現状では行ける可能性は60%、
行けない可能性は40%」と言い換えてみる。
さらに、「月末までに業務処理が完了すれば、行ける確率85%になります」と言えば、
こちらの意向をさらに詳しく相手に伝えることができる。
「あすまでに企画書を作成できますか」と尋ねられた場合。
「ちょっと難しいです」というより、
「できる確率は20%」と回答する方が中国人にとっては理解しやすい。
この手法は、通訳を介してのコミュニケーションのとき、より効果を発揮する。
例えば、通訳が中国人の場合、
日本語の微妙なニュアンスをきちんと理解できない場合もあるだろう。
誤訳してしまうかもしれない。
数字を使えば、ニュアンスを正確に相手に伝えることができるはずである。
ぜひ、試してみていただきたい。

リソース:サンケイビズ

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