2012年11月22日木曜日

官民で観光ルート 「昇龍道」へ中国客を

三重県桑名市の観光施設「たばなの里」。今年も今月初めから「ウインターイルミネーション」が始まった。日没に合わせて点灯すると、まばゆい「光のトンネル」が出現した。訪れた会社員の女性は「毎年来ているが、色鮮やかで去年よりもきれい」と満足げだ。

中部・北陸の訪日観光客の誘致に官民で取り組む「昇龍道プロジェクター」。愛知、岐阜、三重、静岡、長野、滋賀、福井、富山、石川の9県のエリアを能登半島を頭にした竜の姿に見立てて昇龍道と命名し、中国や台湾に観光ルートとして売り込んでいる。

国土交通省中部運輸局が中心となって提案。9県の関係者や企業など約300団体が「銀聯カード」の普及策や観光施設の多言語対応など受け入れ環境の整備について議論を進めている。

9県には世界文化遺産に登録されている白川郷(岐阜県)や熊野古道(三重県)などの観光地が集積。なばなの里のようなレジャー施設もある。こうした観光資源を「昇龍道100選」に選定する取組も始まった。

民間の取り組みも広がる。中部国際空港(愛知県常滑市)では温泉などへの直行バスの試験運行がスタート。外国人に名所や特産品を紹介するコーナーを設け、情報を発信する。名古屋鉄道や札幌かに本家(名古屋市)など約50企業・団体による「中部圏中国インバウンド誘致プロジェクト」も中国語で観光情報サイトを始めている。

リソース:日本経済新聞

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