2013年4月29日月曜日

円安GW 国内観光地活況

27日始まったゴールデンウイーク。今年は円安の影響で割高となる海外旅行は伸び悩み、近場の観光地が人気を集めている。外国人の姿も目立ち、各地の観光関係者は例年以上の人出に期待を寄せている。

連休初日の名古屋城は大勢の観光客でにぎわい、天守閣などにカメラを向ける外国人の姿もあった。名古屋城総合事務所によると、今年になって台湾や香港、タイなどのツアー客が増え始め、先月の総入場者数は昨年同月比で1割以上増えた。同僚3人と訪れた岐阜県大垣市、会社員岡田浩史さん(26)は「PM2・5(微小粒子状物質)や鳥インフルエンザなどの問題もあるので身近な魅力を探してみようと思った」と話した。5月3日には岐阜県の白川郷に行く予定という。

「飛騨の小京都」とも呼ばれる岐阜県高山市。今年の連休は3日間の平日が挟まって並びが悪く、宿泊客の減少も懸念されたが、温泉旅館「四季彩の宿 萩高山」の連休中の予約は満室という。女将(おかみ)の住(すみ)育乃さんによると、今年に入って予約客が増えているといい、「東日本大震災前に戻ったような活気を感じる」と手応えを語った。

式年遷宮を控えた伊勢神宮(三重県伊勢市)も大勢の観光客が詰めかけた。近くにある菓子店「三ツ橋ぱんじゅう」の男性経営者(50)は「今年は例年よりお客さんが多い。あすはもっと増えてくれるはず」。三重県観光連盟によると、伊勢神宮のほか、伊賀流忍者博物館(伊賀市)なども人気だという。

一方、百貨店も好調だ。名古屋三越栄店では、アジアからの客を中心に高級腕時計などが人気で、4月の免税品の月別売り上げが過去最高を記録。名鉄百貨店も「大型連休でさらなる集客を」と期待する。

旅行会社大手日本旅行によると、連休中の海外旅行の予約は対前年比で15%以上減った。特に中国への旅行が9割以上、韓国も4割以上落ち込み、代わりに国内旅行は対前年比で約1割の増加という。

リソース:読売新聞

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