2012年12月27日木曜日

中国市場、改善の兆し 野路社長 一問一答

コマツの野路国夫社長の一問一答は以下の通り。

―中国事業の足元の状況は。

「改善の兆しがみえてきた。11月の中国での油圧ショベル販売は10月と比べ前年同月比のマイナス幅が減り、30トン級のショベルも売れ始めた。一部の大型工事が動き始めたのだろう」

「10月は現地での機械の稼働率も上向いた。中国向け中古機械の販売を手掛ける香港の起業も買付に動き始めた。来春までにどこまで本格的に需要が回復するかはわからないが、良い方向にあるのは間違いない」

―今年に入り、受注のキャンセルもあったインドネシア向け鉱山機械の現状は。

「燃料炭価格の低下を受け、現地の中小炭鉱の生産中止が足元でも続いているようだ。1トン90ドル前後の燃料炭価格では採算が合わないのだろう。

100ドルを超えないと厳しい。インドネシア向け機械は従来計画に比べ、売上が減る可能性がある」

―今回、生産改革を進める意義は。

「経営者の役割は先を読みながら投資することだ。意思決定のスピードとタイミングが問われている」

「老朽化した建屋や設備では、使用電力の削減や生産性向上に限界がある。工場の移動率が高くない今のうちに、生産性の高い工場に仕立てて、来るべき増産期に備える。日本で今後も製造業を続けるのなら、生産改革をするしかない」

「固定費は今後も同じ水準に抑える。販管費を圧縮し、生産固定費も削減したい。その分、研究開発費を増やし、ICT(情報通信技術)を使った建機など顧客にとって新たな付加価値を持つ製品の開発を進める」

リソース:日本経済新聞

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