2012年12月6日木曜日

優秀な人材の確保は中国進出の最重要課題

すぐに会社を辞める中国の人材

日本でも人材の流動化が進み「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という本がベストセラーになったりしているようですが、中国の人材の流動性の高さはその比ではありません。なかには1つの会社で1年も働かず、職場を転々としている人もいます。

中国には会社に対する忠誠心を持つ人はほとんどいませんので、少しでも給料の高い会社があれば、すぐにそちらに転職してしまうのです。

また、中国は日本よりも、自ら起業してオーナー社長になることをキャリアの最終目標とする人が多いです。このため、ちょっと優秀な人材は、仕事を覚えて業界の人脈を作ると、すぐに会社を辞めて自分で商売を始めてしまいます。

中国では、優秀な人材に長く働いてもらうことは、日本よりずっと難しいのです。

キャリアパスを示せば優秀な人材は会社に残る

こうした人たちに長く働いてもらうには、今の給料を上げるだけでは限界があります。 やはり、この会社で働きつづけてがんばれば、5年後には部長になって給料5倍、10年後には総経理社長になって給料10倍、というような明確なキャリアパスを示す必要があります。

そして、そのキャリアパスが、他社に転職するより有利で、起業をするより安全であれば、今の給料は低くても、優秀な人材は会社に残るのです。

きちんとした人材紹介会社を探す

中国には、数多くの人材紹介会社があります。人材を探すには、こうした会社に紹介してもらうのが近道です。

日本語を話せる人材が必要な場合には、外国企業服務公司や日系の人材紹介会社にお願いすると、多くの登録者のなかから選ぶことができます。日系の人材紹介会社の連絡先は、各地の日本語雑誌に掲載されています。紹介料は一般的に、採用を決めた人材の初任給の2~3カ月分です。ただ問題は、多くの人材紹介会社が、集まった大量の履歴書を何の審査もなくそのまま送ってきて、「そのなかから面接したい人を選べ」という方式であることです。

なかには、履歴書に「日本語堪能」と書いてあるにも関わらず、日本語で面接することができないほど日本語がヘタだったり、当社の事業や仕事の内容をまったく知らずに面接を受けに来る人もいたりします。予め担当者が面接をして、こちらの欲しい人材を選び、その人材に当社の仕事の内容を説明した上で紹介してくれるような人材紹介会社を探す必要があるかと思います。

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